心の時計

「佐倉…ごめん、時間とらせて!

 へ、返事いつでもいいから!

 マジでごめん!」



「へ…?ぁ、うん!」




気づいたら、大山君に抱きしめられていて…



あたしはもう、走り去る大山君に、



ただ、うん!としか言えなかった。



こんな展開、マジでありえない、」



とか思いながらも、



あたしは大山君に抱きしめられて



体育館裏で1人、



舞い上がっていた。



まだ残っている大山君のぬくもり。



大山君は、こんなに温かいぬくもりを



持っていたんだ…



これで、あたしの思いは、



「好きかも」


から、



「好き」



に変わった。