「すみません。」 「どうしたんですか?」 健はあたしの隣であたしたちの会話に聞き耳を立てる。 「本日5時、社長様がお二人をお待ちしているとのコトです。」 今は4時45分くらい。 「ありがとう、椎名。」 健は椎名さんにお礼を言って歩きだした。 「ありがとうございますっ」 あたしもあわてて言い、健を追っ掛ける。 何の用があるんだろう…?