「…ひ……」 後ろから聞こえた声に振り向くと。 「拓人様〜!」 と、兄貴に走りよるメルの姿。 メルはそのまま兄貴に抱きつき、 「理想の王子様…… あたしと結婚してください!」 と、言った。 兄貴はまず面識の無いメルに抱きつかれてプロポーズまでされて、かなり?顔になっていた。 「もう、抜けようぜ。」 「う、うん。」 俺はぼーっとその光景に見入る愛莉亜とその場を後にした。