「俺に言えないコトなのか?」 すると愛莉亜は起き上がって静かに首を横に振る。 「じゃあなんで……」 俺の言葉はそこで途切れた。 愛莉亜が抱きついてきたから。 「あ…りあ…?」 俺に顔を見せないようにしているのか、俺の胸に顔を埋めている。 「どうし「今はこのままでいさせて……」 愛莉亜は涙声になりながら言う。 今はそっとしといてやるのが一番、か。