「…そうだよ。 髪の毛くらい伸びるもん。」 俺の手の動きが止まる。 「起きてるのか?」 「まだ寝れなくてね。 それにさっき布団に潜ったばっかだし。」 愛莉亜は俺と反対側を見ながら言う。 「なんかあった?」 「別にないよ。」 嘘つくなよ。 俺だってそのくらい気付く……