とりあえず、 壁に片手をついたままでいる愛莉亜に近づく。 「愛莉亜。」 そう呼ぶと振り返った愛莉亜のおでこに、 ゴツン と俺のおでこをあてる。 「熱はないみたいだな。」 俺は一安心して愛莉亜から少し離れると、 「お、お、お風呂!! 入ってくるから〜!!」 と言って、愛莉亜は顔を赤らめながら走りだした。 途中、 まだドレスを着ている為、 転びながらだったけど。 「おいおい…… 大丈夫かよ……」 俺は1人、 静かな部屋でつぶやいていた。