ガタン−… 物音がして私は歌うのをやめてドアのほうを見た。 『…零くん?』 どうしたのかな? 零くんは固まったように動かないで私を目を見開いて見ている。 …もしかして 勝手に歌ったのがいけなかったかな…? 『…ごめ…きゃっ…』 謝ろうとしたら零くんに肩を掴まれて私は驚きの声をあげた。 怒られる? そう思ったけど、零くんの口からでた言葉は 『もう一回歌って!』 だった。 .