月と太陽

エセルはこの日、いつもより異常にテンションが上がっていた。


それは恐らく今日着くであろう、サーラの街のせいだろう。


エセルはサーラに着く事を心待ちにしていた。


この3日間で山を登り、獣に襲われるなどいろんな事があった。


でこぼこした地面でゆっくり寝られるはずもなく疲れは常にたまったままだった。


しかしそんな事も街に行けば、なくなる。


ゆっくりベッドで寝られ、ちゃんとした食事をとり現在の情報が何かわかるかもしれない。


しかし何よりの理由はサーラへの憧れだった。