三人は眠っていた分、早く準備し、出発した。


いつもより足取りが軽やかに感じられる。これもぐっすり眠れたおかげだろう。


しかしそう感じているのはエセルとフェリアの二人だけだということをエセルは分かっていた。


疲れきっているのに夜中寝ないで見張りをしたサスティンは心なしか少しふらふらと歩いている。


エセルはこまめに休憩を持ちかけた。


それが自分の事を気遣ってしているだろうことを分かっていたサスティンは断るのだが、フェリアも休憩を強く促すとそれ以上断りはしなかった。