一行は太陽が真上に出たころに森を出た。
森は意外と長く続いていて、出るのには半日かかった。
一気に森を抜けようと歩き続けた三人はまだお昼も食べていなかった為にへとへとだ。そこで山のふもとで昼食をする事にした。
三人は城から持ってきた、乾パンや水でお腹をふくらませた。
数日間、街に着くまで食料がこれだけしかなく、三人は節約のため森にあった木の実をとっていた。
エセルはその木の実を口にしてみた。少し苦いがたべられないわけではない。
「この木の実はルベリという名の実だな。森などによく実っていてきれいなレモン色が特徴だ。あと非常食として便利な実だと言われている」



