月と太陽

この夜はすぐに寝る事にした。


魔物や動物が常にうろついている夜の森に対して三人が考えたのは交代で見張りをする事だった。


毎日の交代制だ。


この夜は、エセルが見張りをする事になった。


焚き火を消して横になるとあとの二人は簡単には眠りつかなかったが十分もしないうちに寝息をたてて寝てしまった。


エセルはそんな二人の寝顔を見て微笑み、カバンの中から一冊の本を取り出した。


題名は『月と太陽』。


今朝、エセルが見ていた本だった。