気がついたエセルは窓を見て焦った。


もう夕日は沈みかけていた。


街の店は夕方までだ。


明日は時間がないため、恐らく、街を出ることはないだろう。


つまり今いかないとほかに買うことが出来るチャンスはない。


エセルは走りながら二人にあわてた様子で言った。


「水を買ってくるわ。すぐ戻ってくるから」


そう言うと少し乱暴に扉を閉めて、階段を下りた。