そして腕を組んで考えながらエセルが不安そうに言う。


「逆におかしくない?正体も分からない私たちをああも簡単に屋敷に入れるなんて……レオル隊長は怪しいと思うわ」


頑なにしゃべるエセルにフェリアはバンっと背中を叩いた。


「考えすぎよ。人の好意は素直に受け止めなきゃ。大丈夫。何かあれば三人で頑張ればいいじゃない。一人で考えこまないで」

フェリアが切なそうな目をする。


フェリアは時々、そんな悲しい瞳をするよね。


自分の気持ちを…


わかってもらえたのが嬉しかった。


ただ単純に仲間って言ってもらえてるように思ったんだ。


それがただ嬉しくて―――