しっとりとした
海中に漂っているみたいな部屋の空気の中、

荒々しく体中に愛撫をされ
感じる私の息遣いと、

何かを忘れる様に夢中に愛撫する彼の動作から、

繰り出すベッドの軋む音が入り混じり、

彼と抱き合っては
絡める舌先が
淫らな音を立てた。


その音と共に、

私の腰からは
彼の蠢く指先により
織り成す淫らな音が
部屋中に響いていた。


まるで、
この世で唯一2人だけが無人島に辿り着き
生きているかの様に、

貪る様な彼の愛撫に
体が敏感に反応し、

腿まで愛液が滴り落ち、
体からは汗が吹き出し
シーツをしっとりと
濡らしていく。


彼が私の足を開き持ち上げながら、

花弁をゆっくりと
唇でなぞり
花心を軽く唇で捕らえ
吸い出した。


指で掻き出す様に
密壺から愛液を
出しながら、

指先が曲がりGスポットを刺激されると、

否応なく腰が浮き上がり狂おしくも切ない感覚に支配され、

荒々しくそして優しい愛撫に翻弄されて、

足に痙攣が走り硬直し下腹部が波打った。


彼が徐に左の二の腕で口を拭い、

まだ息遣いが荒い私の唇に軽くキスをし、

抱きしめながら、

彼が私の耳元で囁いた言葉は…

「嘘でもいいから、
今だけ…
今だけ、

『愛しとる』って、
言ってくれへんか?」


私は息を整えきれずに
途切れそうな呼吸を
抑えながら答えた。


「…貴方を

…愛 してます。」


「俺も…や。」


そして、
きつく抱きしめられ、

長いディープキスしながら
熱く堅い物が私を貫いた。