部活が終わり、下校。




他の生徒たちが帰る中、
咲良が一人であたしを待っていた。



「咲良!ねぇちょっと…」

「ななな何言ってたの?!

 咲良なんかした?」

「先輩が、部活やりづらいから

 もう来ないように言っといてって…」




すると、咲良の目に涙があふれてきた。





「あ、青流…ごめん、、

 ごめんねぇええぇぇぇぇええぇぇえ!」

「ちょ、泣かなくていいから…」

「ううぅ…あおるに、めいわぐがげ うぐっ

 じゃっで、ひっく、ご、ごめんねぇっ…」





下校する生徒たちがあたしたちを見つめる。

咲良はそれに気づかずに
ずっと泣き続ける。





こんなとこで泣くなよ咲良~っ!