5時間目の数学


もう頭の中は授業どころではなかった


いろんな事があって様々な色が交じり合いくすんでいた



『俺は沙良の力になれればそれで良いから…』



その言葉が頭から離れない


力になれればそれで良いって…何であんな悲しんこと言ったの?


私がこんな気持ちになってるのは、陽介が私の大切な存在だってこと、自分が一番よく分かってる


私は陽介のことが好きなんだ


だから、さっきの陽介の言葉が気にかかるのだ




陽介の自分の力になってくれるという気持ちのは凄く嬉しいよ


でも、今陽介の力を借りたら陽介を利用するだけのような気がする


そんな風に力を借りたくない

ただ、それだけなんだよ


長谷川で悩ませられるのにもっと陽介に悩まされてる