沙良「ちょっと待って!
勝手に話を進めないでよ!いないからそんな人!」


悟兄「そうやって熱くなるところが怪しーな」


紗知姉「沙良は大人しく穏和かに育ったから直ぐ分かるのよ」


私は17年間こんな2人の後ろ姿をいつも見て育った


向こうの2人からすれば私のことは全て見えているのだろう…

もう勘弁しよう…



沙良「いるよ…好きな人」


悟兄「やっぱりな!良い奴か?」


沙良「まーね」


紗知姉「へぇーじゃあ上手くいくように頑張んなさい
お姉ちゃん相談に乗ってあげるから!」


沙良「うん、ありがとう」


悟兄「俺、今度探しに行くかなー」


紗知姉「え!じゃーさ、写メって来てよ〜…」


沙良「もう勝手にすれば…
じゃ、お母さん行ってきまーす」


そう言ってやかましい姉兄をほっと置いて家を出た