「あたし・・・、」

鼻声で、唯佳は声を出した。

ずずっ、と鼻を鳴らす音がした後。


「―――・・俊と、話し合う。」


・・・きっと。

きっと・・・


幸せになって。

陰でコソコソ付き合わなくて、いいから。

幸せに、なってよ。



「そっか・・・」


太陽が西に傾き始める。


あたしの恋は、夜が迫ってくる前に



散ってしまった。