駐輪場に向かう。

部庫の左隣りの駐輪場に。

そう言えば唯佳もチャリ通だったけ。


唯佳に、もしかしたら会えるかも。


･･･あーぁ。

あたしって唯佳に頼りっ放しだ。

ごめん、

ごめん、

頼ってばかりで。

「友奈？」

唯佳の声だ。

「唯佳･･･っ」


後ろに振り返って抱き付く。

「ちょっと、ビックリすんじゃん」


目をまるませて唯佳はあたしを見つめた。


「はい、はい。吉野先輩絡みでしょ？」

「･････」


静かに頷いたあたしは、静かに泣いた。