「あ、あのっ」
「てかさぁ、」


先輩はあたしの声より大きい声で言った


「相羽と付き合ってんなら
 俺とあんま話さない方良くね?
 じゃ、お幸せに。」


そう言って友達と一緒に帰って行った。

何故かあたしだけ取り残されたような。
そんな気がして、


さっきまで先輩が居た場所。なのに・・・


「・・・違・・・うっ」


弱々しいあたしの言葉はまだ明るい夕焼け空に溶けて消えた。