「こんなとこ一緒に歩いてたら、
 誤解されちゃうよっ」

「あ? あぁぁ・・・」

「て、事でっ」

あたしはダッシュで昇降口に向かった

吉野先輩が居るのを期待して。

3年・・・2組・・・

の下駄箱は・・・っと、

「いた」

心の中でガッツポーズ。


だって吉野先輩に会えたんだもんっ。

「よ・・・吉野先輩っ」

昇降口から出ようとしていた先輩は
足を止めてこっちを向いた。