「高橋っ、高橋っ」 「んー?」 手を伸ばしてあたしの肩に触れた大きな手。 相羽の手だ。 「本貸せっ」 あたしの周りには何故、俺様が多いのだろう? と疑問を浮かべながら、 「……はい」 そう言って、一冊の薄っぺらい本を出した。 本の名前は 「遠い星のおはなし」 小学校低学年が読むような本。 だけど、相羽はお気に入りのようで、決まってこれは毎朝、相羽に貸している。 言わば相羽のモノだ。 ぶっちゃけ、その本を相羽に売りたいくらいだ。