「部屋の前通ったら、うなされてる声がしたの。…ビックリしちゃったよ」 「…お姉ちゃん、」 「なに?」 「…お姉ちゃん、」 「……友奈?」 「お姉ちゃん、あたし、待ってたんだよ」 中野先輩のちょっとしたことで、こんなにもこんなにも胸が一杯になる。 中野先輩のちょっとしたことで、こんなにもこんなにも胸が怯える。 「…いや、嫌われたくない」 そう言ってあたしは、綺麗な姉の前で涙を零した。