正直、怖かった。
笑っていたけど、笑顔が引きつっていくのがわかった。
雨が外では容赦なく降り続けて。
ふと、土手を見上げる……――。
覆面を被った警察官が、いた。
通報されたらどうしよう
まして、学校になんかバレたら………――
バカなあたしはそれしか考えられなかったんだ。
あたしは橋の下から抜け出して、雨が降る道路へ逃げた。
びちゃびちゃになる髪。
顔。
服。
遠くから見るだけでも怖かった。
あたしは泣いてしまったんだ。
花火が怖くて、
…それだけじゃない。
あたしは…、
散々な迷惑を投げ捨て、泣いたんだ。
ただ、
ウソをついた。


