ガタッ パイプイスが、立った衝動で後ろに倒れる。 足が進む。 相羽の元に、あたしの足が進む。 はやく、はやく この気持ち、伝えたくて。 あと、もう少し…。 微笑んだ、涼しい顔した彼に あたしは、すべてを投げ出して 抱き付いた。 「っほんとはさ…っ あたし…、あんたのこと、 …好きだったのかも。」 そのとき、 天と地が…逆転した。