「唯佳。」



席に座って後ろを振り向く。



そこにはいつも通り、読書が好きな唯佳がいた。



「何読んでんの?いつもいつも。」


「・・・・・」



問い掛け無視っ!



「ゆーいか。」



問い掛け無視2



「ちょっ、」


「うるさいぃー」



唯佳はあたしの声と重ねて声を出す。


ちくしょー!そう心で思ったあたしは、そっぽを向く。



「はいはい。友奈。
ほら、話、あんでしょ?
むくれないでよー」




……子供扱いしやがって~っ


しかもさっきはシカトまでしやがって…っ




…だけどさ、

「さっき、中野先輩見つけてくれて、サンキュっ」



そう、耳打ちした


唯佳は、してやったりと笑って



「どーいたしまして。」

と、答えた。