夜が終わって、朝になって。 唯佳とあたしは朝まで喋りっぱなしだった。 暑くなってきたから怖い話とか 空が綺麗だね、とか 大きくなった虫の音色とか 窓から見える、景色とか 言えなかったこと、 言いたかったこと、 全て全て、一晩中話ながら あたしたちは、泣いたり、笑ったり、喜んだり。 最後、電話を切る前にした約束は、 『いい恋をしようね』 その言葉にまた泣けて、 あたしは今の状態になる。