「いじめられっ子だった。」
「「…え?」」
亮太とあたしの声が重なる。
「あたしは、いじめられっ子だったの。」
何故なら、“あの”お姉ちゃんがいじめられっ子という事実を知ったから。
「画鋲だらけの上靴と
無視し続ける、クラスメート。
知らないフリする先生。
…全部、大っ嫌いだった。
でも、友達っていう存在が助けてくれたの。
リストカットした傷、こっぴどく叱られて、
ごめんね、って泣かれて。
だから、強くなろうって誓ったの。
ねぇ、友奈を助けてくれたのは誰?
家族?先生?クラスメート?」
友奈、
笑って
笑おう
「今度は、友奈の番でしょう?」
あたしは、スウェットのまま家を飛び出した。


