――キーンコーンカーンコーン…



皆が慌ただしく動き出す。
今日最後の授業が終わりのチャイムだ。





「実琴~~♪
今日パフェ食べに行かない??」




「あ、咲亜!
ゴメン、今日4時からバイトなんだぁ~」



「そっかぁ!全然大丈夫だから気にしないで♪
でも実琴は凄いよね!!
学費もぜーんぶ自分で払ってるなんて……」




「え、そうかな??」




あたし眞部実琴【マナベミコト】高校一年生。



それでこの子は友達の
三宅咲亜【ミアケサクア】同じく高一。




あたしには親がいない。



小さい頃、死んじゃったんだって。


その時に七歳までの記憶も無くなった…らしい。




それからはお祖父ちゃんやお祖母ちゃんに育てられた。





けど、中三からは迷惑かけないように家を出て、一人暮らししてる。