「わぁー!!ここがあたしの部屋?」



「はい」



「ひっろぉい♪」



瀬戸に連れられて来たのは、新しいあたしの部屋。


完璧こっちの方が前の部屋より広い。




「荷物は全て運んであります。

それではまたお迎えに上がりますね。

ちなみに――…
明日からもう、
華純学園《カスミガクエン》での生活が始まりますので……」





「えっ!?早っ!!
てか……瀬戸って、あたしの何なの?
何でそんなに面倒見てくれるわけ?」




「私は実琴様の執事です。だからお世話をすることは当然でしょう?」




執事…?

執事ってあの、『お嬢様!』ってャツ??




あたし……

本当スゴいことになったかも。


でも何で?

あたしみたいなのが、何でこんな金持ちっぽい学園で生活出来るんだろう?



やっぱりこれは


お母さんとお父さんの事に関係してるのかな?




小さい頃の記憶………




今までは気にすることなんてなかったのに。




今は、過去を知りたいと思った。