「実琴様、実琴様??
大丈夫でしょうか…?」
瀬戸に呼ばれてあたしは我に返った。
「あ、はい」
「では少し自己紹介を…
私、東馬風璢【トウマカザル】と申します
ちなみに――……
あ、これはまだいいかな…」
先が気になったけど、まぁいいや。
それより学園長って……
大分若くない?
それに……
恰好いい。
確実にそこら辺の男とは別格。
落ち着いた雰囲気の大人な男性?みたいな?
でも男性って言うより男子?
「あ、あたしは、眞辺実琴です」
「ハハ、知っていますよ」
笑った顔も…
ハンサム、ワイルドーーーー!!
あたしがそんな事を考えてヘラヘラしているうちに
話は部屋の事に変わっていた。