そして次の日。

あたしは優華と学級新聞を書いていた。

「ねぇ、何か書いてよ☆」

あたしは学級委員だった圭くんに

新聞にコメントを書くように頼んだ。

「おぉ、わかった!!」

圭くんは新聞を持って

自分の机に戻っていった。


しばらくして圭くんが新聞をもって来た。

「はい」

「ありがとう!!」


あれっ………?

新聞と一緒に小さなメモを渡された。

中を見たら…

『手紙ありがとう!!
 俺もあれからいろいろ
 考えてたんだよね。
 可能性は45%ぐらい
 だから付き合おう。』

頭が真っ白になって

ちゃんと文字が読めなかった。

何回も何回も読み返して

やっと理解できたとき、

「優華!!」

分かりやすいくらいの

とびっきりの笑顔で

とっさに優華を呼んだ。

優華にもその手紙を見せて

2人でキャーキャー騒いだ。


すぐに返事を書いた。

『本当にありがとう!!
 これからよろしくね』

そしてまた誰にもバレないように

圭くんに渡した。

圭くんも誰にもバレないように

手紙を渡してくれた。

『うん、よろしく
 あと、他の人には付き合ってること
 内緒にしててもらえない?』

『いいよ!!内緒ね』


本当はオープンな

付き合いがよかったけど

付き合うって言ってくれたんだから

わがままは言えない。

それより、付き合えた事が

本当に嬉しかった。

圭くんはあたしの事、

好きじゃないかもしれない。


それでも圭くんは

あたしの彼氏になったんだ。

あたしの初めての彼氏。



正直不安はある。

1ヶ月たったらもう終わりな訳だし…

1ヶ月たたないうちに

別れる可能性だってある。

でも逆に1ヶ月とか

関係なしになる可能性だってある。





この1ヶ月間が勝負なんだ。



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