「凛ちゃん!!」



ハッとして顔を上げると、見覚えのある顔がひとつ・・・。



高級そうな車に乗る、その男は、車から降りるとアタシを立ち上がらせた。



「・・・何やってたの・・・?」



「・・・石神さん。」



「ったく、世話がやける・・・。」



そう言いながら、石神さんはアタシから砂を掃った。



石神さんは、雑誌のカメラマンなんやねん。



めちゃくちゃカメラ上手くて、モデルからも人気があって、そして何より、25という若さとイケメン度が高かってん。



アタシも一時はまってんけど、今はさっぱり。



石神さんは、アタシの憧れみたいなもんや。