するとよーこは、何か心当たりがあったかのように、アタシの顔を見る。



なんや・・・怖いなぁ・・・・。



「凛。


あんた、自分に何が足りんのか、分かってきてんな。」



「・・・どうゆうことなん??」



「凛・・・。


あんたに足りんのは・・・」



きっとアタシも気付いてたハズ。



アタシに足りないのは・・・・



「ブランドでも、何でもない・・・・



男や!!」




気付くのに遅すぎた、青春のナツ。



みーん、みーん、鳴くセミがそれを物語っている。