女王陛下は女神様

「ローズ様、お客様がお見えになっています。席をはずしていただけますか?」

「はい、わかりました。申し訳ございませんが少々お待ち下さい。すぐに戻ってきますわ」

そう言ってローズは席を立ち、部屋を出た。


外で待っていたのはリーズとジェームズだった。

「ローズ、気づいているだろうけど、あの5人は妖だ。油断すれば殺されるわよ」

「わかってるわ。ずっと悪寒がしていたのだもの」

ローズはさらりと答えた。

彼女は、先日アテナのお告げを聞いてから、なんとなく決心は出来ていた。

「ローズ様、女王の血が妖に渡れば先日のように貴女を殺し、この国を支配しようとするでしょう。そうなってからではもう誰にも止められませんよ」

「貴女の言いたいことはよく分かるわ。だけど私を誰だと思っていらっしゃるの?私はアテナ。人は皆、雪女と呼ぶのでしょう?なら、その名の通り、凍らせて灰にして差し上げますわ」

そう言って微笑むローズの瞳は既に禍々しい赤だった。