「ローズ…。しかし、お前はもう19だ。早く相手を見つけなければ、女王国家も危ないぞ…。」


本当は、ローズにもわかっていた――……。

何処かの国と同盟を結んで結婚しなければならないことは…。


「だからって、彼の手に堕ちるの?そんなのって、あんまりだわ。それに……、


私はお母様のように殺されたりしない。」


本当の理由はそこじゃなくて…、
“政略”
で彼と結婚したくないだけ。


「いや、お前は2度殺されかけた。その時救ってくれたのは誰だ?1人では殺されたぞ。」


「お父様、私に切られたくて?」