「そんなつもりはございません。本当に一目惚れで、貴女をお守りしたいと思い、騎士になりました。」

「……。」


ローズはなんと言って良いのかわからなかった。


ローズ様。

どうしてここまで鈍いのか……。

「ローズ様が好きです。」


「申し訳ございません。私は、恋愛に興味ないの。それに、見たでしょ?守られるほど弱くなくてよ。ご自分の国にお帰り下さい。早く、私が剣を抜く前に。」

ローズは真剣だった。

「では、隣国の王子として申しましょう。」