リーズはさっさと行ってしまった。


「リーズを外して、何のお話しですか?」


「率直に申しあげますと、一目惚れです。貴女に逢いたくて、身分を隠して騎士になりましたら。」


ローズは唖然とした。

「私に会いに来るのなら、王子として来て下さればご苦労なさらなかったのでわ?」


ジェームズが黙っていると、更に続けた。


「この国は私が治めます。貴方には、譲れませんわよ?それとも、私を、堕としにきましたの?」