力尽きたのか…、

否、体力回復の為に、ジェームズは眠っている。


ローズはその傍で様子を看ていた。


どうしてこの人は、私なんか守りたいんだろう?こんな傷まで負って。


「ローズ様…。」


「お気づきになりましたらか?」


ローズは笑顔を向けた。

普段、リーズ以外には冷たいローズであったが、助けてくれた人にまで、冷たくする気はないようだ。



「此処は…?」


「私の部屋です。」

ローズが優しく答えた。