女王陛下は女神様

「そんなのイヤ。貴方は私の恩師ですわ。」

「ありがとうございます…。
――……貴女は、本当に美しい方でした…。」


それだけ言って、セリムは息絶えた。


ローズが泣き崩れた。

「どういうこと?ローズの剣はここにある…。」


確かに、ローズの剣であった。しかし、バラはない。


「リーズ、今日は泊まれ。部屋はローズ様のお部屋で。」


ジェームズはリーズに言った。


ローズはその言葉遣いが敬語で無いことに気が付かなかった。