「だって、ホントのことだもん。」

ローズはうっとうしそうに言った。


「まったく。っで、剣は見つかったの?」


ローズは険しい顔をすると、首を横に振った。

「まだ…」


「ローズ様、今すぐ城にお戻り下さい。リーズ…様もご一緒のほうがよろしいと思います。」


ローズ曰く、小生意気な新人騎士、ジェームズが来た。かなり青ざめている事から、ただ事ではなさそうだ。