「ひさしぶりぃ」アイカが言った。

もらった写メールとか想像と違うぞ…間違えたかオレ?!

「ひさしぶり☆なんか前と印象違うね」

てかちょっと美化しすぎてたのかな、声は可愛いままなのに…って、今はそんなの関係ねぇ。とりあえず花火へいかないとな。

「っん?なんかあった急にだまって」アイカが問う。

「っあ!とりあえず行くか」オレ達は微妙な距離で微妙な会話で歩き出した。

ただ、アイカはいつでも笑ってくれた。くだらないオレの話を多分覚えてないだろうけど笑って聞いてくれた。

少しタイプではなかったがこんな可愛い笑顔を見せてくれる。一瞬揺らいだ気持ちが嘘みたくなった。

歩きにくそうにチョコチョコ歩いてるアイカは外見に似合わず、典型的な女の子であった。背が高いくせに可愛らしかった。色っぽかった。

こんな気持ちは3年以上ぶりだ。

2駅分歩いても文句も言わず、歩きにくいのに一生懸命オレについてきてくれた。

歩きながら思った…オレは間違ってはいなかった。