その腕が、無意識に、ゆっくりと降ろされる。




(レイジュラ……?)




レイジュラの唇がゆっくり開き――


何か言いたげに動きかけた。







そのとき。



「そこまでだ」


どっしりとしたしゃがれ声があたりにとどろいた。




じいさんだった。