(……まぁ、これでいつでもシレンと話ができる)


シルが銀の頭を揺らして軽くうなずく姿が脳裏に浮かんだ。

陶器のような頬に、ほんの少し微笑みを浮かべて。



(そうだな)


シルヴィ。

オレと話そうとしてくれたんだな。



オレは涙が出るほどうれしかった。



(って、泣くんじゃねぇよ、オレ)


思わず自分に活を入れる。



そうか、魔力が下がってて心が弱くなってるんだな。

だからこんなことで泣きそうになるんだ。



きっとそうだ。