月の雫 -君と歩む彼方への道-

「なのに……


ここには同じような術を使うやつがたくさんいて……


力を消したいと願いながら……仲間ができて喜んでる自分もいた。


おまえと話したりするのも……ちょっぴり楽しかった。



ずっとひとりで生きてきて――

周りには、人殺し、妖魔、呪われた子、とうとんじられて……


”あたたかい仲間”にずっと憧れていたのかもしれない」


「シルヴィ……」


シルヴァイラの目から、またしても光る筋がつつ……と流れる。

それは月の光を浴びて、その金色の瞳同様にきらきら光を放っていて。

なぜかオレはうっとりとそれに見とれていた。