シルヴァイラの声が詰まった。

宝石のようにきらめく瞳が、どこかはるか遠くをさまよう。


「目の前で起こったことが信じられなくて……

呆然自失するなかで、精一杯の怒りと憎しみを込めて、父さんをにらみつけたのを覚えてる。


そしたら……

その瞬間、父さんは胸をかきむしりだして……

ばたりと倒れたんだ。


――ちょうどさっきのおまえみたいに」


「……」


オレは何と言ったらいいのかわからず、思わず黙り込んでいた。

シルヴァイラは、ぽつぽつと話し続けた。


「村の人たちは、素朴で信心深かったんだ。

ぼくの両親が一夜にして二人とも死んで、特に父さんは原因不明だったことで、ぼくを恐がり、忌み嫌ったんだ。

”呪われた子だ”って」


「……」