月の雫 -君と歩む彼方への道-

「く……」


何とかベッドに上体を起こすと。

シルヴァイラは激しく肩をがくんと落として、深い安堵のため息をついた。



「一体何があった?」


「……」


シルヴァイラはオレをじっと見て唇を噛んだ。

視線が下の方をさまよう。




「もしかして……


……オレは、おまえの”死のイメージ”を食らったのか?」



「……」


金色の瞳が、少し伏せられた。



「そう……か…

そうなんだな……」