よろしくお願いします




奈々は黙って微笑んだ
奈々(きっと私が言ったんじゃない、神様があなたに私を意識させるようにいわせてくれたんだ・・・ありがとう神様・・・)




奈々「きっとあなたが私にお話してくれた最中にあなたから学んだのかな?」





ユウが笑った。
ユウ「俺のせいか?ごめんな。」




目一杯首を振って見せた奈々
奈々「あなたのおかげで引っ越した先ではお友達一杯出来そう!」





20p




気丈に振舞って見せる奈々にユウの顔が寂しい色に変わった・・・



ユウは寂しそうな顔を元に戻せないまま、
ユウ「これ、あげるよ。」



あのときの携帯ストラップを恥ずかしそうに差し出した。



奈々「こ、これ・・・あのときの?かばんにつけていた。。。」



奈々「え、これ、私に?」




奈々には別にかっこよいとも見えない、どうでも良いストラップだった。





21p




奈々「え・・・これ・・・・もらえないよ私・・・・」





ユウがストラップを無理やり奈々の手に握らせた
ユウ「いらなかったら捨てていいから。俺も捨てようと思っててさ、お前がちょうどゴミ箱代わり・・・」




奈々はすぐにピンと来た





奈々「ありがとう、ずっと大事にするから・・・」





ユウはすぐに後ろを向いて歩き出した。
ユウ「バイバイ、ゴミ箱」