奈々は返事をせずに部屋にこもったっきり。
母「何度も同じこと言わせないでよね!」
奈々(そんなこといわれてもそんな気持ちになれないし・・・・)
おもむろに立ち上がって、五月蝿い母のいない外に出る。
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よく晴れた空を見上げて
奈々(私の心は土砂降りなのに・・・・・神様の意地悪!!)
近くにあった小石を蹴り上げる・・・
奈々(あれ?私お行儀悪い・・・こんなことするのはじめてかも・・・・
私本当に怒ってる・・・何でだろう・・・・こんなに怒るの初めてかな?)
でも全然気持ちが収まらない・・・・
悔し涙がこぼれそうになる・・・・・・
奈々(本当は誰も悪くないのにね・・・・・・)
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一人立ち尽くす奈々
「へったなけりかただな-運動神経0だなー頭も悪いけど運動も出来ないなんてさー」
聞き覚えのある声・・・・ユウ
随分長い間聞いていなかったような気がする
懐かしくていとおしい声が私の心の雲を吹き飛ばした。
すばやく辺りを見回す私を慰めるように優しい笑顔が目に飛び込んできた・・・
ゆっくりと歩いてくる。間違いなく私の求めていた笑顔の主はユウだった。
ユウ「へたへた!何でそんなに運動神経が鈍いのかな?」
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奈々「きっとあなたに馬鹿にされるために神様が仕組んだからじゃないかな?」
ユウは少し驚いた表情を見せた。
ユウ「そんな気の利いた冗談いつ覚えたの?」
