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ユウ「同じだからそこまで一緒に行こう」
無邪気な小学生が一緒に学校を帰っているだけで
恋人同士とかではなかったが、優しい時間が過ぎるような印象の二人の後姿。
奈々は自分の帰り道から外れてもただユウについていきたかった・・・
まだ恋という感覚ではなかったが・・・
奈々(ずっとずっとこの時間が続けばいいな・・・)
歩きながら
奈々(八木君、もう私の帰り道を確認しないで・・・もし違う方向だったら別れなければいけないから
・・・お願い神様)
そんな祈りも分かる由もないユウが聞く
ユウ「次の角はどっち方向?」
予期していた質問が奈々を口ごもらせた・・・
奈々「・・・・八木は?」
思わず力強く目を閉じて耳をふさぎたい気持ちになった奈々
顔がゆがむ。
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何も感づいてない八木がきっぱりと
ユウ「俺は右!」
奈々はホッ!っと緊張から解放された表情になった。
偶然帰り道は奈々と同じ道だった・・・
そして奈々の家が見えてきた。
奈々(有難う神様・・・)
かなり古びた家を指差し
奈々「私ここなんだけど・・・」
あまり興味もな誘うな返事で
ユウ「へーここなんだ。俺んちこのもっと先なんだけど。お前家が近くていいな。」
奈々「え。あ!。。うん・・・・」
奈々(普段のユウならきっとここで「古い家だな」とかお決まりの嫌味が出てくるはずなのにそんなそっけない返事?)
ドアを開けて中に入った。
いつもよりもひどく長く感じた帰り道だった・・・
